2014.11.01

週末(1-3日)、年内と2015年の対応:米中間選挙、エボラ
11月土日開講:TOEIC,ビジネス英語:面談、文書、電話対策
留学対策(基礎-TOEFLibt, GMAT,願書):翻訳・通訳養成講座
一年を振り返るSIA評論バックナンバー紹介:21世紀の社会と人権


明日から11月。1-3日の3連休中もSIAはいつも通り営業します。(末尾週末の英語講座紹介)

年内の翻訳・通訳・相談案件は早めに連絡下さい。各国言語に対応します。ただし現在、英語関係は契約書関係を除き学術論文等少し混んでいます。来年の出版・国際会議等高度な翻訳・通訳能力を必要とする案件は特に早めに連絡下さい。


企業、団体対象語学研修:12月はブラジル語、ベトナム語は確定。英語、その他言語は受付中。

11月1日開始:留学対策(TOEFL, GMAT, GRE)
受付中    社会人対象基礎英語、TOEIC、英語国際会議

企業・団体・教育機関対象語学集中講座、研修・講演の相談は佐々木まで連絡下さい。

SIA新規サービス:海外現地調査・海外交渉同行
適格な現地状況把握・臨機応変な対応をするため佐々木の海外現地調査や海外交渉参加も行ないます。事前打合せ、日程調整が必要なため早めに連絡下さい。


11月1日(追加募集のレベル別英語講座:期間来年3月迄)
10時:英語公用語各国の歴史、文化、経済The English Speaking World
12時-SIA週間世界ニュース分析:米中間選挙、エボラウイルス
13時-Rich Poter's 英語討論: Abenomics and the Advancement of Women in the Workplace

2日10時-英国社会:英語で歴史/文化/政治・教育制度/経済
3日10時:Food:食の歴史、栽培、養殖、食と健康


その他以下の講座生募集中です。
11月土日開講:TOEIC,ビジネス英語:面談、文書、電話対策
留学対策(基礎-TOEFLibt, GMAT,願書):翻訳・通訳養成講座


一年を振り返るSIAバックナンバー紹介
131217-SIA評論:百年前と百年後:第一回 2014年を目前にして
2013年12月17日 佐々木賢治筆

ライト兄弟が初飛行に成功したのは1903年12月17日。ちょうど110年前である。その後の航空機の発達、社会への影響を予見した人はその日どれだけいた事か? 兎角未来予見は困難なものである。

21世紀の社会と人権
後2週間で21世紀も14年目を迎えようとしている。21世紀に入り人間社会を考える上で、私の最大関心事の一つは中華人民共和国(中共)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が何時まで持つかであった。常々、2020年代には中共は崩壊すると述べて来た。

北朝鮮の金正日が亡くなって本日で2年。金日成、金正日、金正恩と続く世襲三代目政権のナンバー2と見なされていた張成沢(チャンソンテク)氏が銃殺されて5日目。未来の事は我々一人一人の努力、意志、決定に委ねられる事も多々あるので解らないのが世の常である。遠い未来の事となると解っても、明日の事は解らないものである。その良き事例を挙げると、今この文章を読んで戴いている方々は百年後、2114年には既に亡くなっている。10年後となると各々の読者の年齢と健康状態で確率的な予測は可能であるが個々人については不明である。更に困った事に10年後存命者がその予測の誤りを指摘できるので、直近の予測はしないのが賢明である。このため、知恵者は「神の思し召しがあれば」、学者は「確率的に言えば」と付言する。

今回の北朝鮮の一連の騒動により北朝鮮体制の崩壊は早まり、数年の内に崩壊する可能性が極めて高くなった。その具体的崩壊過程、崩壊後の混乱とその終息はどうなるか? 日本も含めた各国、各国民の相対的力、意志、努力により様々な状況が想定されるが、現在北朝鮮に住む人々の生命、生活、人権が守られ幸せな社会へと変化する事を望まずにはいられない。

北朝鮮の崩壊は必然的に中共を孤立化させ、関係者の孤立感を深め体制の危機をもたらす。ソ連のレーニン死後のスターリンの権力掌握過程、スターリン治世下の大量虐殺、圧制、独裁をよく学び、それを支持して来た中国共産党関係者は北朝鮮の現在の権力闘争についてもその本質をよく理解している。このため自らの特権維持と保身のため一層権力闘争に走る人。共産主義体制の持つ権力独占の弊害と権力移行過程の致命的欠陥を熟知し、共産主義制度へ懐疑を募らせる人。この両勢力の確執はやがて抜き差しなら無い状況を生み出す。各個人の内面、精神世界においてもその確執は避け難く桎梏となる。やがて、こういった桎梏が中華人民共和国を停滞させチベット、ウイグル、内モンゴル、その他少数民族との対立、矛盾を更に増大させる。

中華人民共和国人民の生命、生活、人権が守られる幸せな社会へと変化する事を望まずにはいられないが、中国共産党は膨大な軍事力を私的に独占所有する独裁政党であり、必然的に軍事優先、軍国主義に走る可能性の極めて高い組織である点に我々は十分な注意と備えが必要である。

四半世紀前と後の日本
1990年前後もっぱら日本のビジネス界を悩ませていたのが人手不足。人手不足倒産が現実のものとして議論されていた。今、この事をどれだけの人が記憶しているか?僅か四半世紀前の話であるが、現在の若い人々には信じ難い話であろう。

1980年代から海外労働者の参入が続いた。10年も経ずして失業問題が日本の重大問題となった。1980年代、日本は世界第二位の経済大国として世を謳歌していた。当時の大方の日本人の関心対象国は欧米先進国、特に米国であった。日本の経済人は自信に満ち日本的経営が世を風靡していた。経済成長サイクルを考えて見れば、そのままではやがて先進工業国、英米が経験したと同様な事態に日本も遭遇する事は予測できたはずであるが、日本的経営論、特殊論が幅を利かせ、困った事にそういった評論家、学者に国民は飛びついた。

理の当然であるが、一国の輸出超過の長期継続は経済的メカニズムとして不可能である。かといって恣意的に特定業種を狙い撃ちする調整は自由主義経済では不可能であるので、為替調整によって世界的な均衡点を求めざるを得ない。その状況下における最善の施策は現地生産である。日本企業は米国の様な強攻策を取った国に対しては現地化を進めたが、本来現地化による最大のメリットが享受できる発展途上国への現地進出に二の足を踏んだ。更に円高防止策を初めとする弥縫策が1980年代後半の日本経済の混乱を醸成した。

この結果、繁栄を謳歌した1980年代から10年も経ずして失われた10年といわれる時代に突入した。時代の変化が激しかったのか、それとも定見が無かったのか? 私事となるが、時代の風潮に危惧を抱きSIAを創業したのが1994年。日本企業の海外進出を早め、日本社会の意識改革を進める必要性を感じたからである。このままでは日本の地盤沈下は避け難いとの危惧があったからである。

日本企業の海外進出を押し留め、雇用を守ると言った方針は実に危険な行為である。自らの墓穴を掘る行為であると危惧したからである。積極的に海外進出を行い、その海外展開を通じて日本の生産技術を更に高め、日本の存在感を高め、現地進出国と共に繁栄を目指す中で、日本も栄える。これが私の考えた日本社会への20年前の処方箋であり、未だ道半ばであるが、今尚有効な施策であると考えているが、私の独創ではない。

伝統思想の叡智:共存共栄
昔からの日本の伝統的商業思想に「三方よし」といった考えがある。近江商人の考えとされるが、「取引相手、地域社会、自らの三者」に良い事で無いと続かないとの洞察である。

生産技術は、生産活動の活発な地域で伸び、栄える。戦後1970年代までの日本社会は船舶輸送コストの低減により海に囲まれた島国という利点を最大限に生かして栄えた。国内資源が乏しかった事、造船・燃料コストの低減による物流コストの低減によって世界市場を席巻した。その結果1980年代にその頂点を迎えた。

こういったノウハウ、技術は一旦確立され安定期に入れば移転が容易となる。このため更に条件に恵まれた資源近接地、市場近接地が徐々に競争力を高め新たな生産拠点となる。その地に進出しなければやがては生産技術が劣化し、技術革新に遅れをとる。そのため進んで海外に進出すべきである。それには知恵と勇気がいる。

この20年間世界はその通りの動きを見せ、日本社会がその対応に後れを取ったかに見える20年であった。しかし、悲観する必要は無い。ビジネスの動きは内部関係者で無い外部の一般人がその動きを認識できる時には既に大勢が決している事が多い。特に海外、国際ビジネスについては現地情報不足から言える事である。

外部には見えない所で社内体制を改革し、海外での足掛かりを築き、世界の国々でその存在感を高めている日本企業も私の知る限り一部ではあるが存在し、今後の成長が期待できる。2013年末現在、20世紀初頭と比べ通信事情がよくなり、地球規模での人の移動が時間的にも費用的にも容易となり、物流も速度、コスト、量的に容易となっている。100年前、1914年とは雲泥の差である。

ライト兄弟が初飛行に成功したのは1903年12月17日、ちょうど110年前である。その7年後、1910年12月19日、日本での初飛行は徳川好敏大尉によって行われたと言われる。その4年後1914年7月に始まった第一次世界大戦(1914年7月28日 - 1918年11月11日)では飛行機は英仏独共に当初より使用し、日本軍も青島のドイツ軍要塞を爆撃したと伝えられている。ライト兄弟初飛行より僅か11年後の事である。更に世界初の航空機による商業旅客輸送が始まったのは第一次世界大戦終結一年後の1919年2月のことである。

百年前、百年後
先端技術は、革新的であればあるほど旧来の技術や知識は伝統的技術分野に比べて相対的に役立たないため新興国、発展途上国も一般の理解とは逆に五分の勝負が出来る。飛行機はその好事例でもある。その僅か20年後に始まった第二次世界大戦においては航空機が戦場の主役となり、勝敗を決する重要な役割を果たすことになる。日本はこの事をミッドウェイ海戦(1942年6月5-7日)での海軍空母航空隊の実質的な壊滅、その後の制空権、制海権喪失により骨身に染みて実感する事になる。

初飛行成功の報に接してもなお、航空機の将来的可能性について疑問が投げかけられ、科学的な否定論まで飛び出したという。その航空機誕生は僅かに110年前の1903年12月17日であるが、110年後の今日を予見した人が果たしてどれだけいたか。自戒すべき事象である。
(2013年12月17日SIA評論:百年前と百年後:第一回 2014年を目前にして)

「百年前と百年後」連載記事は12回予定で既に十一回迄発行されています。(講読希望の方は連絡下さい。年会費6,480円です。)


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