2015.01.29

SIA1月29日日経新聞朝刊全国版広告内容とSIA土曜塾

SIA土曜塾:会費2千円 要予約
1月31日18-19時半 名古屋
SIA後藤氏解放の可能性佐々木 賢治

SIA国際フォーラム第917-919回:英語講演質疑
1月31日ASEAN and its Partnership with Japan
2月 7日Israel and its Environment 1
4日Is ISIS a country, or religious fanatic?
受講生限定講座です。受講希望の方は連絡下さい。

2月23日19-21時 会場 東京 学士会館 310会議室
「東日本大震災における海上自衛隊の救援活動」
講師:前海上自衛隊横須賀地方総監 高嶋博視氏
(東日本大震災での救援活動に従事)
会費:2千円 要予約
siabest@sun-inet.or.jp 又は052‐566‐5526





SIAの国際人材教育講座紹介:英会話やリスニング、単なる英語教育では人材は育ちません。語学力の基礎を教え専門書を読ませ、各種問題について各国識者の講演、質疑を通じて人を育てています。経済学、宗教、自然科学、世界史、各国歴史・文化・経済を教えています。SIAで育った人材が各国・各分野で活躍しSIAの顧問先企業のプロジェクトや翻訳、通訳、教育を支えています。

こういった教育で育った人材は欧米だけでなくアジア・アフリカ事情にも通じ、判断力を向上させ、海外事情に疎いメディア報道(例:朝日等の従軍慰安婦報道、中日東京の風刺画報道等)の内容・信頼性を吟味できる人材が育っています。


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国際ビジネス、翻訳、通訳、語学教育のご相談は
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SIA:佐々木インターナショナルアカデミーへ!
〒450-0002
名古屋市中村区名駅3丁目23-6
第二千福ビル2階
052-566-5526, Tel & Fax 052-566-5528
siabest@sun-inet.or.jp ブログ http://sia-nagoya.com/
http://www.sasaki-international-academy.com/
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2015.01.23

150123-SIA評論:ISIS日本人拉致問題
2月23日19時- 東日本大震災講演会 東京学士会館
「東日本大震災における海上自衛隊の救援活動」
前横須賀地方総監(東日本大震災に従事)高嶋 博視氏

SIA国際フォーラム第916-919回予定:上級者対象
各国地域出身者の英語講演と質疑:3ヶ月税込64,800円
1月24日Brazil by Isis Amorim de Oliveira
31日ASEAN and its Partnership with Japan
2月 7日Introduction to Israel and its Environment
14日イスラム国(ISIS)


「イスラム国(ISIS)」と関係者とされる勢力による日本人二人の拘束と身代金要求交渉期限が本日1月23日2時半。既にその時間も過ぎたが、以下我々の見解をお伝えしたい。

その前に業務連絡です。例年、年度末に向かい翻訳その他急ぎの依頼を戴く事があります。アラビア語、ユダヤ語、ペルシャ語といった中東言語も含めあらゆる言語に対応していますのでお早めに連絡下さい。新年度の社員研修、教育受付中


150123-SIA評論:ISIS日本人拉致
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後藤氏の行動を高く評価する者として、悲痛な思いであるが、身代金支払には反対である。既に、SIA評論本年1月3日号でも情報提供し参考に供している様に、身代金支払は悪循環を招く。

西洋、中東の歴史を見れば捕虜、誘拐ビジネスが頻繁に行なわれて来た。この事についても、残念ながら日本のメディアや知識人には無知な人が多い。今回の事件を契機にそういった人々の無知が白日の下に晒されたが、自らの無知を隠蔽し責任逃れのために建前、理想論に終始し、何もしない評論家や知識人は困ったものである。事前にこういった危険性を知らせる先見や定見も無く自らの誤報や無知を隠蔽し権威維持のために辻褄を合わせようとするメディアが未だには多いのは実に困った存在であると常々憂慮して来た。

湯川さん救出に向かったと伝えられる後藤さんの残したメッセイジやこれまでの活動は、私の知る限りではシリア人、イスラム教信奉者も敬意を表し、感動している。その後藤氏を万一残忍なやり方で殺戮するとなると日本社会のみならず、イスラム圏も含め世界の多くの人々を敵に回す事は一目瞭然。そういった国際世論動向、政治情勢に疎いとするとISISの没落は目前に迫っており、年内には消滅の危険性に直面すると見ている。以上。佐々木 賢治
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1月24日-2月23日SIA土曜塾、SIA授業の一部告知


東日本大震災から間もなく4年。東京学士会館での公開講演会
2月23日19時-東日本大震災における海上自衛隊の救援活動」
前横須賀地方総監(東日本大震災に従事)高嶋 博視氏
参加費 2千円 要予約

SIA国際フォーラム第916-919回:毎週土曜日午後1時-
上級者対象講座:受講生募集中:3ヶ月税込64,800円
1月24日Brazil by Isis Amorim de Oliveira
31日ASEAN and its Partnership with Japan
2月 7日Introduction to Israel and its Environment
14日イスラム国(ISIS)


1月24日SIA中級時事英語討論:米国人RichiPorter担当
150124 Government Regulations for Bicyclists
The Japanese media reports that the government is finalizing new guidelines to encourage safer biking by bicyclists. In some instances an infraction could result in a fine. After attendees become more familiar with the guidelines, each will assess which: (1) should have the higher priority (2) would be the most fair and (3) show most promise of demonstrating effectiveness. In addition, are the regulations too many – or not enough? If the latter, what regulations are missing? This discussion will occur this Saturday at 3:00 PM.

初心者から基礎教育を行ない、世界と戦える人材を育てています。人材採用希望の企業も含めお問合せは佐々木までどうぞ。


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150103-SIA情報:人命尊重が増幅させる危険?:
中東紛争地2015年1月3日現地報告

此処のところ身の安全ということについて考えさせられる出来事が続いていている。本来のイエメン勤務から9月初旬フーシー派の首都制圧前にアンマンに避難し、状況の落ち着いた11月中旬イエメンに戻ったものの1か月少々でまたアンマンに戻る羽目になった。9月に避難した折の理由はフーシー派と政府軍が首都サナアで戦闘状態になった場合の被害を最小にすることが目的だった。特に政治的には中立の立場を取り、現場に居る外国人スタッフに欧米人の居ない私達(アフリカ系3名及び私)が直接狙われているわけではなく、むしろドサクサに紛れて略奪行為が起こった場合の懸念が主な理由だ。その為職員及び施設の安全にかかわる責任を負ったスタッフ2名を残して私ともう一名の外国人スタッフはイエメンを出た。もしこの安全担当が女性だったらどのような判断がされたかわからないが、残った2名は男性、そして退避したのは女性だ。

11月上旬首都の状況は落ち着いているとのことで私はサナアに戻ることを許されたのだが、この間も首都及び地方ではアルカイダとフーシー派の戦闘、南部の独立派の運動など事件は続いていた。ただ直接私たちの事務所宿舎が被害を受ける可能性が少ないと判断されたためだ。

予測できない危機 とはいえ私がサナアに戻ってからも治安状況は決して良い方向に向かっていたわけではない。地方ではアルカイダとフーシー派の抗争は続いていたし、南部の独立派、首都の反フーシー派のデモも続いていた。日本でも少し報道された12月3日のサナアのイラン大使の住居を狙った爆弾テロの現場は私の事務所から100メートルも離れていない場所だった。大地震を思わせる突然の爆音に一瞬事務所の建物が崩れるかと思ったほどだ。幸いスタッフ全員無事だったが、事務所の建物の現場の方向にある窓が被害を受けた。一応窓ガラスにはガラスの飛散を防ぐシートが貼ってあったため怪我人は出なかったが、窓の上にあるステンドグラスが一部粉々になった。伝統的にイエメンではちょっとした家の窓の上部には大抵カメリアと呼ばれるステンドグラスの飾りがあるのだ。このカメリアへの防護シートは張ることができず、手を打てないでいるうちに事件が起こったわけだ。一番被害がひどかった二階の部屋の窓は金属製の窓枠ごと落下した。現場近くの建物は今も窓ガラスが無くなった窓、湾曲した金属製の柵など爆発の爪痕がまだ残っている。この事件アルカイダが犯行声明を出したそうだが、情報源によって若干内容が異なるものの数名の死者と10数名の負傷者が出た。肝心の大使は不在で犠牲になったのは警備員の子ども、改修工事に来ていた業者と通行人親子という「運悪くたまたまその場に居た」一般人だったようだ。

また私たちにとってショックだったのは偶然パキスタンのペシャワールの学校をタリバンが襲撃し140名以上の生徒職員を殺害した同じ日、イエメンでもアルバイダ州でアルカイダがフーシー派を狙った爆弾テロを行った。彼らが標的にしたのはフーシー派の検問所だったのだが、現場をたまたまスクールバスが通り女子生徒が十数名死傷した。これも「運悪く事件に巻き込まれた」ケースだ。

私たちが直接標的にされていないとはいえ活動継続のためにはリスクを最小限にする必要がある。行動は控えめに、移動も最小限にし、その限られた移動もなるべく日時や経路を変更するなどの努力はしており、これで何かに巻き込まれたらそれは「運」だとしか言いようがないと思っていた。

しかしイエメンのアルカイダだけでなくイスラム国の拡大など中東での抗争が泥沼に向かう中で、私が「標的」になる可能性を持っているという判断が本部でなされた。知っていたことではあるが、改めて自覚させられたことと言っていいだろう。それが理由で私のアンマンへの再度の退避が決まった。日本人だということだ。

日本人であることのリスク なぜ日本人が狙われるかといえば「日本は人質に身代金を払う」という事実だ。本部責任者によればもイエメンでアルカイダの標的になるグループは高リスクのアメリカ、イギリス及びイスラエル、中リスクのイギリス以外のヨーロッパ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、南アの白人、ラテンアメリカ、イラン、シーア派イラク人、湾岸諸国そして日本人及び韓国人、その他の国籍は低リスクになるのだそうだ。高リスクは言うまでもなく反アルカイダの姿勢を鮮明にしている国々、中リスクのグループには反アルカイダ的な立場をとる国と人質に身代金を払う国に分かれ、日本は後者にあたる。確かに20年ほど前カンボジアに駐在していた折日本大使館の方からも日本は身代金を払うことが知られているので誘拐される危険があるのを忘れないようにとの注意をいただいたことがあった。1977年のダッカ事件(日本赤軍による日航機ハイジャック事件、人質の身代金として660万米ドルが支払われ、超法規的措置により服役・勾留中の赤軍のメンバーが釈放された。)以来の日本の評判なのだろうか。直接私は記事を読んだわけではないが昨年12月1日のウォールストリートジャーナルの記事によるとイスラム国の人質の中で一番大きな割合を占めるのはフランス人で、これはフランスが身代金を支払うからだという。

日頃行動に相当な注意を払っているだけに今回本部の決定は大げさだとも思えるのだが、事が起こった時の影響・責任問題の大きさを考えると彼らの判断も仕方ない事だと納得するしかない。私にとって救いは、今担当している仕事はイエメンに信頼できるスタッフがおり、メールやスカイプで連絡を取りながらアンマンでもこなせるものがあること、そして短期とはいえイエメンに時々戻り仕事の調整や管理ができることである。ただこのためにかかる余分な費用も決して安いものではない。事件が起こることを考えれば安いものかもしれないが、安全は決して無料ではない。

自分と国を知ること 日本でも身代金目当ての誘拐はある。しかし以前何かで「身代金目当ての誘拐は割に合わない。」ということを聞いた。法治国家日本の警察の捜査・機動力も併せて考えるのならば「割に合わない」行為であり、大部分の日本人は自分及び家族が誘拐の標的になることなどまず考えないだろう。しかし世界の特に紛争地では誘拐はビジネス・あるいは自分たちの要求を通すための有効な手段だと考えているグループも多いのだ。そんな彼らにとって日本人は脅せば身代金を払う豊かな国から来た格好の標的と考えられても不思議はない。実際北朝鮮による日本人の拉致の一連の成り行きを見れば実は日本国内でもその危険は既に40年以上前からあったのだが、これを自分に起こりうることと意識している日本人がどれほどいるだろうか。

事故事件のニュースを見ると確かに「運」だとか「運命」というものは存在すると思う。しかし起こりうる事態を知り、不要な危険を回避、被害を最小限にする工夫努力をすることは責任ある大人として必要なことだ。ダッカ事件や北朝鮮の拉致事件が始まったころに比べれば私たちが海外に出る機会も、また海外から日本へ来る外国人も飛躍的に増えた。そんな中で好むと好まざるとにかかわらず自分の国がどのような立場にあり、そして自分たちがどのように見られているのかを知ることは重要なことだ。疑心暗鬼になって何もしないのはもったいない。しかし起こりうる事を想定し、安全を確保しながら仕事であれ観光であれ自分の目的を最大限に達成するバランス感覚を持ちたいと思う。(OG2003報告)
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参考資料写真2点は公開資料では省略
SIA評論年間購読料 税込6,480円


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2015.01.01

佐々木の2015年年頭所感:
テレビ、新聞メディア編


NHKの紅白歌合戦も含め、惰性・マンネリ化の印象は拭えない。紅白歌合戦では前フリの仰々しさ、舞台カラー、踊りと舞台を走り回る出演者の数で誤魔化したモノが多く、歌詞、曲、歌唱力に感動を受ける者は、じっくりと歌い上げる外国人歌手を除きありませんでした。

元旦の新聞記事も数週間前、数ヶ月前に仕込んだ記事。それにしては十分な発酵も熟成も見られず、その結果斬新さもなければ賞味期限切れの干上がった疑似生鮮食品を味わっている印象です。

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皆さんご意見、ご感想がありましたら電子メールで佐々木迄お寄せ下さい。


佐々木 賢治
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佐々木携帯090-6464-5526(ソフトバンク)

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2014.11.07

141107−SIA評論公開版:学ぶ者
SIA's English Forum中級 R Porter's 英語討論
11月9日13時- Remembrance Day 英霊記念日
人生いろいろ【七分三分が人生の妙】塚本三郎氏
関連情報 台風19号進路:気象庁台風予測モデル


SIAの佐々木です。今年も実質7週間。年内の翻訳、通訳、印刷関係のご相談は早めに連絡下さい。12月の翻訳案件受付中です。

特に各種印刷物や通訳は早めに連絡戴くと選択肢も多く割安な価格提供が可能です。相談、見積以来だけでも早めに連絡下さい。各業務共に緊急時の特急対応も可能ですが追加費用が発生します。

141107−SIA評論公開版:学ぶ者 2014年11月7日
本日11月7日に手にした月刊誌で、俵孝太郎氏の「自家撞着にハマル被爆地・広島の悲劇」を目にした。その一文は「反原爆というと広島に集る“市民”が、今回の被災地に結集したとは聞かない。宮城県の石巻からボランティアが駆けつける姿はテレビで見たが、福島はどうしたのか、寡聞にして知らない。おかしな話である。」と結ばれていた。

私は小学2年二学期から6年生一学期まで広島原爆の影が木造校舎に残っていた皆実小学校で過ごしただけに実感である。福島についても風評被害対策としてSIAでも微力ながら二十数キロの乾燥椎茸を購入販売し、又当方の関係者や周りの人々も現地に出かけ協力した人々がいるので、残念ながら実感している。

昨日送信した、塚本三郎氏の【我は海の子自然の子】でも本日目にした俵氏の「俵孝太郎が"今"を読む」の記事と相通ずる内容で驚き感心した。

世の中に学者と称し高説(口舌)を述べる人は実に多い。しかし私の知る「学者」の本来の語源、意味は「学ぶ者」である。 いつしか、本末転倒な議論をし正義を自称する人々が”学者”と称し、称される様になったのであれば、智の退廃である。自らその被害者となり、悪弊に染まらないためにも一兵卒として”学ぶ者”であり続けたいと思う。 (141107-SIA評論佐々木賢治)
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TOEFL対策、英語エッセイ、上級読解・翻訳講座生募集中
11月8日13-14時半 英語討論:英霊記念日(受講生募集中)
Rich Porter's English Discussion:Remembrance Day


百年前1914年7月28日に勃発した第一次世界大戦。1918年11月11日に終戦。来週火曜日11月11日は96年目の終戦記念日。この議題を11月8日取上げます。受講ご希望の方は連絡下さい。以下課題です。(佐々木インターナショナルアカデミー英語講座)

Comparing Remembrance Day and Similar Ceremonies
In Britain, this November 11 is Remembrance Day – and similarly in other countries. This date represents the day World War 1 ended and a time to commemorate those who were casualties then. The upcoming commemoration is extra special since that war began 100 hundred years ago. Attendees will consider brief introductory information of the extraordinary British effort and then compare it to Japan's, especially if her losses were comparable (Japan lost 300 ~ 4700 soldiers in that war). This event will occur at 1:00 PM this Saturday.


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人生いろいろ 塚本三郎氏筆 平成二十六年十一月 
【我は海の子自然の子】(省略)

【七分三分が人生の妙】
人間の一生は良いことばかりではない。それとは逆に、悪いことばかりでもない。良いことが連続する恵まれた人でも、一生涯には三分の悪いことがついて回る。それに気付かないのが幸福人の普通の姿である。

なぜ、三分の悪がついて回るのか? 良いことが長く続けば、自惚れ、油断、贅沢等が増大し、やがてその地位や財産を危うくする。人間社会では、各般に亘って、努力と反省が不可欠である。

我々は一人では生きてゆけない。社会、国家の集団には、指導力、使命感、地位、信用力等々、それぞれに相応しい人徳が必要である。幸運な人には、その七分の良いことが備わっているが、三分の不運、つまり悪を内包していると言ったのは、悪条件と評すべきか。

それは、七分の善を永続せしめ、さらに成長させるための「警報装置」とみるべきではないか。善人にも備わった欠点(悪評)こそ、反省の備えであろう。万一、自分にその悪を持ち合わせていなければ、周囲に仇となる反対者が取り囲んでいるであろう。その状況こそ、神仏の配在と受け止めたい。

人生の出発からして、七分の善(幸運)を抱いて、出世街道をまっしぐらに突き進む幸運児がいるかと思えば、逆に貧窮の家庭、粗野な環境ゆえ、困苦の青少年時代を過ごす若者の出生も、現代社会では少なくない。否、むしろ絶対多数であろう。

七分の悪と呼ぶ不運にも、三分の善を具有する。七分の悪(不運の出生)の若人は、粗野にして貧窮の中で育つ人ではあるが、それが発憤すれば、威大な善への道を拓く。持てる不運こそ、努力次第で知名人となる。

例えば、スポーツ界における覇者の大部分はそれだ。恵まれた子供よりも、貧しさゆえの発憤と勇気こそ、「少年よ大志を抱け」だ。我々は、「貧乏人の子沢山」で出生した。日本人には、その貧しい環境ゆえに発憤し、必死の努力をする為の立派な土俵も備わっている。

七十数年以前の日本は、国家、それ自体が見事な手本であった。「欲しがりません、勝つまでは」で、衣食住について、一億国民は窮地の中を一丸となって凌いだ。しかし、敗れた。敗戦後の日本人の生き様もまた、悪を背負った国民の雄々しい姿を顕現した。戦後の半世紀は、敵国を商売のお得意様として臆することなく争い、働いて、勝者と肩を並べて、経済大国と評されるに至った。

それが日本人だと自負する。人間の魂、心掛けが、社会、国家、世界をも変化せしめる。悪と呼ぶ多大の苦境こそ、人間のみが抱いている秘宝かもしれない。

人生の出発には、七分の幸と三分の不幸、逆に七分の不幸と三分の幸など、色々な星を背負っている。だが、中途でその運が逆転するかもしれない。それが為に、順、逆双方の運命を具有せしめたのは、「神仏の悪戯」か。否、神仏の言い知れぬ大慈悲の温かさなのか。

人間のみが抱く、魂の発展成長の舞台を造った神仏に感謝するとともに、皮肉の技を聞きたい。
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「関連情報 台風19号進路:気象庁台風予測モデル 」
昨日の「人生いろいろ 平成二十六年十一月 塚本三郎氏筆 :我は海の子自然の子】」の記事を見たSIA関係専門家情報です。

台風19号の進路(ご参考):500hPa(地上気圧のおよそ2分の1)高度面に沿った風に流される傾向にあります。このときの500hPaの高度は、北緯30度東経125度で約5,760mだったと記憶しています。

10月中旬にもなりますと、偏西風が北緯30度付近まで南下してくることが多くちょうどこの気流に乗ったため、進路を東に変えました。気象庁は、スーパーコンピュータによりビッグデータを活用する台風モデルにより進路予測をしています。
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2014.11.01

週末(1-3日)、年内と2015年の対応:米中間選挙、エボラ
11月土日開講:TOEIC,ビジネス英語:面談、文書、電話対策
留学対策(基礎-TOEFLibt, GMAT,願書):翻訳・通訳養成講座
一年を振り返るSIA評論バックナンバー紹介:21世紀の社会と人権


明日から11月。1-3日の3連休中もSIAはいつも通り営業します。(末尾週末の英語講座紹介)

年内の翻訳・通訳・相談案件は早めに連絡下さい。各国言語に対応します。ただし現在、英語関係は契約書関係を除き学術論文等少し混んでいます。来年の出版・国際会議等高度な翻訳・通訳能力を必要とする案件は特に早めに連絡下さい。


企業、団体対象語学研修:12月はブラジル語、ベトナム語は確定。英語、その他言語は受付中。

11月1日開始:留学対策(TOEFL, GMAT, GRE)
受付中    社会人対象基礎英語、TOEIC、英語国際会議

企業・団体・教育機関対象語学集中講座、研修・講演の相談は佐々木まで連絡下さい。

SIA新規サービス:海外現地調査・海外交渉同行
適格な現地状況把握・臨機応変な対応をするため佐々木の海外現地調査や海外交渉参加も行ないます。事前打合せ、日程調整が必要なため早めに連絡下さい。


11月1日(追加募集のレベル別英語講座:期間来年3月迄)
10時:英語公用語各国の歴史、文化、経済The English Speaking World
12時-SIA週間世界ニュース分析:米中間選挙、エボラウイルス
13時-Rich Poter's 英語討論: Abenomics and the Advancement of Women in the Workplace

2日10時-英国社会:英語で歴史/文化/政治・教育制度/経済
3日10時:Food:食の歴史、栽培、養殖、食と健康


その他以下の講座生募集中です。
11月土日開講:TOEIC,ビジネス英語:面談、文書、電話対策
留学対策(基礎-TOEFLibt, GMAT,願書):翻訳・通訳養成講座


一年を振り返るSIAバックナンバー紹介
131217-SIA評論:百年前と百年後:第一回 2014年を目前にして
2013年12月17日 佐々木賢治筆

ライト兄弟が初飛行に成功したのは1903年12月17日。ちょうど110年前である。その後の航空機の発達、社会への影響を予見した人はその日どれだけいた事か? 兎角未来予見は困難なものである。

21世紀の社会と人権
後2週間で21世紀も14年目を迎えようとしている。21世紀に入り人間社会を考える上で、私の最大関心事の一つは中華人民共和国(中共)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が何時まで持つかであった。常々、2020年代には中共は崩壊すると述べて来た。

北朝鮮の金正日が亡くなって本日で2年。金日成、金正日、金正恩と続く世襲三代目政権のナンバー2と見なされていた張成沢(チャンソンテク)氏が銃殺されて5日目。未来の事は我々一人一人の努力、意志、決定に委ねられる事も多々あるので解らないのが世の常である。遠い未来の事となると解っても、明日の事は解らないものである。その良き事例を挙げると、今この文章を読んで戴いている方々は百年後、2114年には既に亡くなっている。10年後となると各々の読者の年齢と健康状態で確率的な予測は可能であるが個々人については不明である。更に困った事に10年後存命者がその予測の誤りを指摘できるので、直近の予測はしないのが賢明である。このため、知恵者は「神の思し召しがあれば」、学者は「確率的に言えば」と付言する。

今回の北朝鮮の一連の騒動により北朝鮮体制の崩壊は早まり、数年の内に崩壊する可能性が極めて高くなった。その具体的崩壊過程、崩壊後の混乱とその終息はどうなるか? 日本も含めた各国、各国民の相対的力、意志、努力により様々な状況が想定されるが、現在北朝鮮に住む人々の生命、生活、人権が守られ幸せな社会へと変化する事を望まずにはいられない。

北朝鮮の崩壊は必然的に中共を孤立化させ、関係者の孤立感を深め体制の危機をもたらす。ソ連のレーニン死後のスターリンの権力掌握過程、スターリン治世下の大量虐殺、圧制、独裁をよく学び、それを支持して来た中国共産党関係者は北朝鮮の現在の権力闘争についてもその本質をよく理解している。このため自らの特権維持と保身のため一層権力闘争に走る人。共産主義体制の持つ権力独占の弊害と権力移行過程の致命的欠陥を熟知し、共産主義制度へ懐疑を募らせる人。この両勢力の確執はやがて抜き差しなら無い状況を生み出す。各個人の内面、精神世界においてもその確執は避け難く桎梏となる。やがて、こういった桎梏が中華人民共和国を停滞させチベット、ウイグル、内モンゴル、その他少数民族との対立、矛盾を更に増大させる。

中華人民共和国人民の生命、生活、人権が守られる幸せな社会へと変化する事を望まずにはいられないが、中国共産党は膨大な軍事力を私的に独占所有する独裁政党であり、必然的に軍事優先、軍国主義に走る可能性の極めて高い組織である点に我々は十分な注意と備えが必要である。

四半世紀前と後の日本
1990年前後もっぱら日本のビジネス界を悩ませていたのが人手不足。人手不足倒産が現実のものとして議論されていた。今、この事をどれだけの人が記憶しているか?僅か四半世紀前の話であるが、現在の若い人々には信じ難い話であろう。

1980年代から海外労働者の参入が続いた。10年も経ずして失業問題が日本の重大問題となった。1980年代、日本は世界第二位の経済大国として世を謳歌していた。当時の大方の日本人の関心対象国は欧米先進国、特に米国であった。日本の経済人は自信に満ち日本的経営が世を風靡していた。経済成長サイクルを考えて見れば、そのままではやがて先進工業国、英米が経験したと同様な事態に日本も遭遇する事は予測できたはずであるが、日本的経営論、特殊論が幅を利かせ、困った事にそういった評論家、学者に国民は飛びついた。

理の当然であるが、一国の輸出超過の長期継続は経済的メカニズムとして不可能である。かといって恣意的に特定業種を狙い撃ちする調整は自由主義経済では不可能であるので、為替調整によって世界的な均衡点を求めざるを得ない。その状況下における最善の施策は現地生産である。日本企業は米国の様な強攻策を取った国に対しては現地化を進めたが、本来現地化による最大のメリットが享受できる発展途上国への現地進出に二の足を踏んだ。更に円高防止策を初めとする弥縫策が1980年代後半の日本経済の混乱を醸成した。

この結果、繁栄を謳歌した1980年代から10年も経ずして失われた10年といわれる時代に突入した。時代の変化が激しかったのか、それとも定見が無かったのか? 私事となるが、時代の風潮に危惧を抱きSIAを創業したのが1994年。日本企業の海外進出を早め、日本社会の意識改革を進める必要性を感じたからである。このままでは日本の地盤沈下は避け難いとの危惧があったからである。

日本企業の海外進出を押し留め、雇用を守ると言った方針は実に危険な行為である。自らの墓穴を掘る行為であると危惧したからである。積極的に海外進出を行い、その海外展開を通じて日本の生産技術を更に高め、日本の存在感を高め、現地進出国と共に繁栄を目指す中で、日本も栄える。これが私の考えた日本社会への20年前の処方箋であり、未だ道半ばであるが、今尚有効な施策であると考えているが、私の独創ではない。

伝統思想の叡智:共存共栄
昔からの日本の伝統的商業思想に「三方よし」といった考えがある。近江商人の考えとされるが、「取引相手、地域社会、自らの三者」に良い事で無いと続かないとの洞察である。

生産技術は、生産活動の活発な地域で伸び、栄える。戦後1970年代までの日本社会は船舶輸送コストの低減により海に囲まれた島国という利点を最大限に生かして栄えた。国内資源が乏しかった事、造船・燃料コストの低減による物流コストの低減によって世界市場を席巻した。その結果1980年代にその頂点を迎えた。

こういったノウハウ、技術は一旦確立され安定期に入れば移転が容易となる。このため更に条件に恵まれた資源近接地、市場近接地が徐々に競争力を高め新たな生産拠点となる。その地に進出しなければやがては生産技術が劣化し、技術革新に遅れをとる。そのため進んで海外に進出すべきである。それには知恵と勇気がいる。

この20年間世界はその通りの動きを見せ、日本社会がその対応に後れを取ったかに見える20年であった。しかし、悲観する必要は無い。ビジネスの動きは内部関係者で無い外部の一般人がその動きを認識できる時には既に大勢が決している事が多い。特に海外、国際ビジネスについては現地情報不足から言える事である。

外部には見えない所で社内体制を改革し、海外での足掛かりを築き、世界の国々でその存在感を高めている日本企業も私の知る限り一部ではあるが存在し、今後の成長が期待できる。2013年末現在、20世紀初頭と比べ通信事情がよくなり、地球規模での人の移動が時間的にも費用的にも容易となり、物流も速度、コスト、量的に容易となっている。100年前、1914年とは雲泥の差である。

ライト兄弟が初飛行に成功したのは1903年12月17日、ちょうど110年前である。その7年後、1910年12月19日、日本での初飛行は徳川好敏大尉によって行われたと言われる。その4年後1914年7月に始まった第一次世界大戦(1914年7月28日 - 1918年11月11日)では飛行機は英仏独共に当初より使用し、日本軍も青島のドイツ軍要塞を爆撃したと伝えられている。ライト兄弟初飛行より僅か11年後の事である。更に世界初の航空機による商業旅客輸送が始まったのは第一次世界大戦終結一年後の1919年2月のことである。

百年前、百年後
先端技術は、革新的であればあるほど旧来の技術や知識は伝統的技術分野に比べて相対的に役立たないため新興国、発展途上国も一般の理解とは逆に五分の勝負が出来る。飛行機はその好事例でもある。その僅か20年後に始まった第二次世界大戦においては航空機が戦場の主役となり、勝敗を決する重要な役割を果たすことになる。日本はこの事をミッドウェイ海戦(1942年6月5-7日)での海軍空母航空隊の実質的な壊滅、その後の制空権、制海権喪失により骨身に染みて実感する事になる。

初飛行成功の報に接してもなお、航空機の将来的可能性について疑問が投げかけられ、科学的な否定論まで飛び出したという。その航空機誕生は僅かに110年前の1903年12月17日であるが、110年後の今日を予見した人が果たしてどれだけいたか。自戒すべき事象である。
(2013年12月17日SIA評論:百年前と百年後:第一回 2014年を目前にして)

「百年前と百年後」連載記事は12回予定で既に十一回迄発行されています。(講読希望の方は連絡下さい。年会費6,480円です。)


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