2011.10.22

名古屋商工会議所 那古野2011年10月号

名古屋商工会議所 那古野2011年10月号

SIAの佐々木です。世界各国言語の翻訳、通訳、語学教育を行なっていますが英語、中国語、韓国語、仏語、ドイツ語、オランダ語、ロシア語といった各国言語のネイティブチェック、校正、テープお越しも行っておりますので、ご要望がありましたら連絡下さい。

さて世界経済の一体化が進み、この20年近くもてはやされ浸透して来た全世界から部品を調達する最適生産調達方式の欠点が炙り出されて来ましたので、一言付言します。

111021-SIA情報:東北震災と東南アジア水害に見るサプライチェーンのリスク問題(リスク分散と拡大)
今年日本社会、企業は自然災害に翻弄されている。本当に千年、五千年に一度の自然災害か否かは怪しい気もするが地震、台風という自然の猛威に曝され、思わぬ形で流通、通信網の発達による世界経済の一体化を実感させる事件が相継いでいる。

タイの水害の被害、50年ぶりの大水害と報道されている。このタイの水害により、タイ以外の地域でも生産に支障を来たす事態が生れている。日本各地に工場を分散し、世界各地に分散を進めて来たその理由の多くはコスト削減であったが、リスク分散ももう一方の理由であった。ここで考えなければならないのは「生産方式」と「各地の政治リスク、人為的事故も含めた想定外の事故、自然災害リスク」に対する対処である。

世界各地に工場を分散し、各地で一貫生産を行っていればリスク分散になる。100箇所に分散すれば、100年に一回の災害に見舞われても平均して毎年99箇所は稼動していることになる。ただし毎年、何処か一箇所は稼動停止となる。リスクが減り、コストが減る訳ではなく平均化によるリスク分散である。

しかし生産を世界100カ国に分散し、各地でそれぞれ最適の部品を一点生産し、お互いに融通しあう事で、100の部品を纏めて完成品を仕上げていると毎年完成品の生産は停止することになる。当初から日本一国で生産していれば100年に一回の生産停止であったものが、リスクは100倍となり、計算上は毎年操業停止に追い込まれる。

以前、SIA評論で警告して来た「金融危機問題」(参考事例:2007年9月14号-SIA評論:サブプライム問題:経済的リスクと社会の許容できるリスクとリスク回避のコスト)等で述べた同様なリスク拡大が浸透していた事になる。単純な確率計算とリスク管理の見直しによって未然に防止できる問題も多いだけに実に残念な気もする。今回の経験を基に対策が必要となる。(以下省略)
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佐々木 賢治
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