2012.06.13

名古屋商工会議所 那古野2011年4月号(大) 国際ビジネスのプロフェッショナルハウスSIA

名古屋商工会議所 那古野2011年4月号(大) 国際ビジネスのプロフェッショナルハウスSIA

120613-SIA情報:「巧言令色鮮矣仁」、日本に溢れる奇妙な英語表現広告について

"Heartful Wedding、Heartful Cristmas", "Think Global, Act Local"

SIAの佐々木です。少し時間が取れますので、日本に溢れる奇妙な英語表現広告について付言します。同時にこれは、SIAの広告告知でもある点は、事前に公平のため触れて置きます。


120613-SIA情報:「巧言令色鮮矣仁」、日本に溢れる奇妙な英語表現広告について
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「巧言令色鮮矣仁」という言葉を漢文教育でかって習いました。まさに名言です。巧言令色少なし仁、「言葉で美味しい事を言う人は人徳に欠け、余り信用できない」との教えだと理解しています。

言葉には実行が伴わないといけません。人が言葉を守る時、信となります。信頼の信は言葉、言と言う字の横に人、人偏、亻が置かれています。言った言葉を守るという意味です。

こういった点から見ると、英語を使った広告には「巧言令色鮮矣仁」を証明する様な事例が多いので大変参考になります。

これまで何度も指摘しました通りHeartfulという言葉は間違いです。英語として存在しない(少なくとも英語圏で500年程用例のない)言葉です。この存在しない言葉がHeartful Wedding、Heartful Cristmasといった形で商業主義にまみれて使われています。このため英語の解る人から見ると内容、実体のない結婚式、クリスマスの食事会、パーティでの高額料金、荒稼ぎを示している事になるかもしれません。

"Think Global, Act Local"もそういった良い事例だとSIAでは考えています。正しくは"Think Globally, Act Locally"です。

文法や一般的用法をを無視し注目を集め、広告効果を高める事は日本語でもよくあります。キャッチコピーや歌の文句にはよくあります。このためこういった事例を取り上げて整理したSIA社内会議で、参加した英米人の一人、米国人担当者からは意図的にやっているのではとの指摘もありました。

百歩譲って、意図的に"Think Global, Act Local"を使い、注目を集め広告効果を狙っているとしても、実に危険です。英米諸国の企業がこういった表現を使う場合は了解されるかもしれませんが、日本企業はこういった表現を使わない事をお勧めします。他の箇所で英語の誤りがあったり、句読点を間違えていたり、活字(英文フォント)の選択が悪いとこういった言い訳も通用せず誰も信用してくれません。

英語の解らない日本人向けに国際センスや国際企業振りを吹聴するために使用されている場合は、その方の人格、企業倫理の問題です。

一般的に「"Think Global, Act Local"」を使っている方々は、Heartfulの場合と同様に、キャッチフレーズで意図しようとしている事と実際とが大きく異なっていると自ら語っている場合が多いように思います。
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以上ご参考です。自社の英語が危ないと思われたらSIAへ相談下さい。

SIA:佐々木インターナショナルアカデミー
佐々木 賢治


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