2014.04.16

140415-SIA情報:19日SIA土曜塾予告「韓国」
4月12日SIA評論:Nature小保方論文の行方
第三回 記者会見分析


4月19日のSIA土曜塾では日韓経済を結び付けるため(株)KR2を2001年創業した代表取締役 KR2経営研究所長 韓 三澤氏をお招きして韓国について講演戴きます。(講演時間18-19時半) 参加ご希望の方は連絡下さい。詳細は追って連絡します。

小保方氏論文問題を扱った4月12日号SIA評論を公開します。4月9日の記者会見の記者の質問能力、共著者の責任問題、スタップ細胞存在の可能性と作成法公開問題について分析しています。責任者の皆さん、営利企業、研究機関、非営利団体、業態を問わず冷静に第三者的視点で将来の問題に対処する目が必要です。SIAでは創業以来顧問契約先にアドバイザーとしてそういった情報、視点を提供しています。今後の組織改革、国内外業務の見直しを目指される方、佐々木まで一報下さい。(尚、SIA評論定期購読希望の方:年間購読料6,480円)

140412-SIA評論:Nature小保方論文の行方
第三回 4月9日記者会見分析
2014年4月12日講演要旨


小保方論文問題に関して4月12日急遽、SIA土曜塾:SIA経済講演会「景気は予想通りの反落と反騰−不安定化する世界経済の中で」の場で水谷研治氏講演開始前に、17時半から40分ほど講演を行ったので、その要約を報告します。

SIA評論4月10日号で既に指摘した「スタップ細胞200回作成成功」について重点的に議論し、分析報告を行なった。その本題について報告する前に「研究ノート、論文執筆、共同執筆者、論文取り下げ問題」について簡単に言及したので、この問題から最初に報告します。

研究ノート:研究ノートの未熟さ、情報欠如について大きく報道、論評されている。一部テレビメディアでは理研の研究ノートを取得(提供を受けたか?)し大々的に報じている。この件、研究ノート問題については私の尊敬する研究者数人に取材した。詳細な記録を日常的に付けているし、学生にも徹底的に指導しているという意見と、実際は違うという意見に別れた。具体的に述べると研究者の現場では研究室に埋もれていた昔やった実験等の記録を慌てて探し出す事も実際にはある。理研は官僚化、マニュアル化され過ぎているのではとの疑問を提示する研究者もいた。私見であるが、自然現象の観察等では厳密な報告と記録保持が不可欠であるが、再現可能なことを前提にする各種実験においては実際の論文発表のための資料作り、証拠作りの場合を除いては理研のノートが語る様な厳密詳細な報告、記録の保持はなされていない事も意外に多いのではないかと思う。

今回の小保方論文の「論文執筆」、「共同執筆者」について以下の通り報告。尚、Nature掲載の論文については、私やSIA関係者では小保方論文と呼称を統一している。その理由は論文取り下げに同意したとされる他の共同執筆者は全て権利を既に公然と放棄していると見なすべきであると考えるからである。

論文執筆:さて今回の2つの論文は脚注、参照等も含めると計18,000語前後となる論文である。日本語にすると約45,000字となる。400字詰め原稿用紙であれば、行間等考慮すると120枚を超える量となる。私共が脚注その他も含め日本語からこの論文の翻訳依頼を受けたとすれば、費用的にも時間的にも大変な作業となる。(期間3週間:一次翻訳、二次訳文ネイティブチェック・校正、三次最終確認、費用 60-90万円(消費税別途)) 更に英文完成後、論旨やデータ資料内容の変更等の場合は追加の時間と費用が発生する。依頼主より途中から論文論旨の変更、写真・グラフ等の変更がある事も実際にある。論文が一回拒絶され再提出等の場合は執筆者もその過程で混乱し取り違えや、間違いを犯す事例は有り得る。

共同執筆者:今回、マスコミ等を通じた理研の発表等を見ると小保方氏が一人で捏造したと表現される事が多く、それが事実ならこの膨大な論文は小保方氏一人が仕上げ、他の方々は何もしていなかった事になる。現実には、実際には何もしていない人が共同執筆者として名前が列記される事は例外では無い。今回の場合、もし小保方氏が一人でほとんどの実験を行い、この論文を仕上げていたとすると、共同執筆者には別の倫理的問題が発生する事になる。人事、ポスト競争の激しい医学部等では、大学の系列拡大のため「自らの大学関係者を他大学教授に送り込むため、その人物を筆頭人とする多くの論文を作り上げる」といった噂もよく聞く話である。かって工学部では末尾に記載された人が実際の研究を行なった人で、先頭にその研究室の教授、次いで助教授と続く事例もあったとよく言われていたし、実際に有った。

論文取り下げ:論文取り下げは、記者会見で小保方氏が述べた通り、「全面的に誤りを認める事」であり、実際にその現象が存在し、200回に渡りスタッフ細胞作成に成功しているとすれば、実験の個々の不備や、曖昧さ、不十分な点については論文修正なり、追加論文で対処すべきであると思う。これが私の理解する常識であるが、論文撤回に同意した人々、関係各氏は十分に理解した上で論文撤回を薦め、又同意されているのであると思われる。

上記の事から、小保方氏の主張、「スタッフ細胞は存在し200回作成に成功している」が正しいとすると彼らは、相談を受けた時の助言程度の行為を除いては何も今回の研究に関与していなかった事になる。少なくともその可能性が高く、論文内容について質問に曝されると自信を持った受答えが出来ない可能性がある。

「スタップ細胞200回作成成功」:いよいよ本題である。この問題について応える事の出来る資料は、当然の事であるが、私は入手していない。このため、私が、この事の真偽を論じても意味は無い。関係者を除く、他の如何なる研究者も同様である。だからこそ、SIA評論4月10日号で指摘したように記者会見場で次の質問が出されなければならなかった。

「最初にスタップ細胞に気付き、二回目の成功したのが何時か?」、「その後各種条件を変え試行錯誤したと思うが、いつ頃から安定的にスタップ細胞を作れるようになったか?」、「直近の成功率はどうか?」(SIA評論4月10日号より引用)

小保方氏の発言を嘘と決め付けるのは容易なことである。しかし、それでは学問も社会も進歩しない。このため小保方発言、「スタップ細胞は存在し、200回作成成功」が正しいとして、「なぜ再現実験が成功しないのか、作成方法が明示されないのか」について可能性を述べ皆さんの考え、判断の参考に供したい。

先ず小保方氏の記者会見での発言である。「この論文を読んだ人々がなぜ再現できないのか」との記者の質問に対して、「今回の論文は作成方法を述べたり、理論的分析を行なった物ではなく、現象を報告したものである」と述べている。事実、小保方氏の両論文が掲載された2014年1月30日号VOL 505の両論文(ARTICLE doi:10.1038/nature12968: Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency)、「LETTER doi:10.1038/nature12969: Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency」)を読む限り、その通りであり、この発言には嘘は無い。

ではなぜ、作成方法が明かされず、第三者の再現実験が出来ないのか? その理由、可能性について段階的に以下列記、検証して見る。

1. 実在しない

2. 実在するが、方法論が確定されていない

3. 実在し、方法論も確定されているが、一般化されていない

4. 実在し、方法論も確立し、一般化されているが、公表しない場合


1は「取り下げ」ざるを得ない。彼女の研究者の道は閉ざされる。2は「何度かやると、たまたま作成できる事がある。」という事で、今回の論文も「論文提出には早過ぎる」と断じられるであろう。3は「小保方さんには作る事ができるが、第三者には作成が難しい場合」である。この場合は「彼女の手法が、未だ一般化されず、他の人には作成できない何かが小保方さんの手法に含まれている」事になる。4は実際に有り得る話である。論文として発表すると人類の公共公有財産として特許権の取得は不可能となり権益が失われる。

私が着目しているのはこの3,4の場合である。この点を論じる前に、一言横道にそれる。今回のスタップ細胞現象は、勿論、論理的可能性として「スタップ細胞が元々ある頻度(確率的頻度)で普遍的に存在するが、処理により顕在化する?」といった別途の仮説も成り立つのではないかと思うがここでは時間的制約からこれ以上言及しない。さて本題に戻る。

3の場合、小保方氏争奪戦が始まる。この分野は非常に商業的利用価値の高い分野である。IPS細胞が多大な関心を集め、日本も国家戦略として取り組んでいるのはそのためでもある。STAP細胞は、IPS細胞と同等、あるいはそれ以上の可能性を秘めている可能性がある。多くの企業が技術秘匿のために特許申請すら控える事が実際に起こっている。特許申請はしても実際の技術については曖昧な表現に留め、その特許を読んでも作れない事理もありえる。存在するとすれば今後激烈な競争が予想されるスタップ細胞、私が当事者であればしばらくは詳細な作成法の公開は控える。以上。      (2014年4月12日SIA 佐々木賢治)

参考情報:4月9日の記者会見模様 https://www.youtube.com/watch?v=Nbr6WrhJCW4
以下は4月10日号で言及した記者の質問時間(上記ビデオ映像開始よりの時間)
1:30:00 スタッフ細胞 1:48:20 朝日 1:50:40 NHK 真正な画像が着色部分の2点はSIA評論4月10日号で指摘した評価できる質問事例
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2014.04.16

140410-SIA評論:Nature誌小保方論文の行方
4月9日記者会見、その一


4月9日午後1時から行なわれた小保方氏の記者会見。最初の部分はNHKの12時からのラジオニュースで聞き、その後はインターネット上の「ニコニコ生放送:http://live.nicovideo.jp/watch/lv175328217?ref=zero_nicotop」で見た。3時半過ぎまで記者会見は続いた。NHKラジオのニュースで記者会見場からの直接報道に切り替わったのが12時代であったので、実質的に3時間近くの質疑があったことになる。何時に始まり何時に終了したか正確な記録を取っている人は是非お知らせ願いたい。

今回多くのテレビ局が実況中継した様であるので、編集されたニュースでない生の記者会見を部分的にも見た人は膨大な数に上るであろう。視聴者数は千万人台に達していたかも知れない。

このため、記者会見の内容そのものよりも記者会見そのものについて先ず言及したい。私が注目したのは、具体的にいえば記者会見場での記者の質問そのものである。

4月9日小保方氏記者会見場での記者の質問
私が大変良い質問をしたと着目したのは二人。14時51分のNHK記者と14時49分の朝日新聞記者。NHK記者の質問は論文の映像、実験の技術的な質問であったと思う。朝日新聞記者は「スタップ細胞ではなく他の物が混入したのではないか」との質問である。

NHKラジオからの切り替え時、又ニコニコ生放送の受信一時中断時間に他に大変良い質問があったかも知れない。この点は事前にお断りして置く。上記2記者の質問も今回のスタップ細胞を巡る騒ぎの本質的争点、問題点を考慮すれば必ず確認しなければならない質問で有る。先ず、この両記者、及び両組織に敬意を表したい。マスメディアとしての最低限の確認を公の場で行ったという点で、評価できる。

一見素晴らしい質問に聞こえたかも知れないが、15時30分のテレビ朝日記者の質問はいただけない。出だしが芸能担当記者のような質問。引続く質問はこれまでの理研側の発表と小保方氏側の主張のすり合わせ確認と思われる内容であった。テレビレポート的であり、それまでの質疑を考慮すると場違いな質問と写った。

小保方氏の発言で印象に残る物が幾つかあった。「スタップ細胞はあります。」、「200回ほど作成した」、「論文は撤回しません」の発言である。こういった発言を受けて、出席した記者たちから、こういった発言に対する適切な付随質問が無かったのが実に残念である。

「二百回作成成功」となると、膨大な実験を行なって来たはずである。当然最初は、既報の通り偶然の産物である。その偶然の産物に着目し、いろいろな条件の下で再現実験を行いその再現に成功するまでには相当の月日と努力を要するのが、ペニシリンの発見を始め一般的である。様々な仮説を立て、試行錯誤、実験を繰り返し二百回成功する過程で、その成功率も高まり成功に導く条件、技法についても相当進歩、確立されたはずである。「スタップ細胞はあります。」、「200回ほど作成した」といった発言は記者会見の終了間際に飛び出した発言ではない。記者会見開始後、比較的早い時期に出て来た発言である。

「最初にスタップ細胞に気付き、二回目の成功したのが何時か?」、「その後各種条件を変え試行錯誤したと思うが、いつ頃から安定的にスタップ細胞を作れるようになったか?」、「直近の成功率はどうか?」といった質問は、私の記憶している限り記者団から出なかった。なぜか?

理由は簡単である。そういった質問をする能力が無かったからである。そういった記者が、会見場にいて挙手し質問を求めた可能性は否定できないが、少なくとも実際の質問者はいなかった。視聴者は気付いていないかもしれないが、「こういった質問が出なかった事実」を「ニコニコ生放送」の視聴者は今回目撃する事になった。この事実、経験が実は重要である。更に引き続き分析を進めるが、次号とする。
(140410-SIA評論 小保方氏4月9日の記者会見分析、その一 佐々木 賢治)

140402-SIA評論公開版:Nature誌小保方論文の行方

2014年4月2日
スタップ細胞を巡るこの2ヶ月の大騒ぎ。いろいろと考えさせる問題を含んでいる。いつものことであるが、当初のマスコミの大騒ぎと一転した批判。

私共SIAは大学、研究機関関係者の海外学術誌に掲載を目指す論文の英訳を既に20年間担当して来ている。このため一般の方々やマスコミ関係者よりも身近な問題として今回の問題を考えている。

私共の翻訳方針として日本語からの翻訳依頼の場合は日本文に忠実に解り易くキレの良い正確な英語に仕上げる様各担当者(原文翻訳者、ネイティブエディター、最終確認者)に指示し心掛けさせている。又、英文校正依頼の場合はネイティブ校正者が理解できる英語しか受付けず、英語として解り易く明快な英語に修正させるに留めさせている。論文投稿規程に従ったフォーマットの変更も有料で対応しているが、善意による物であれ辻褄を合わせるための論旨の変更は禁止させている。裏を返せば悪文は翻訳後も悪文となる。論文とは著者が書くべきものであるあるので当然の対応であり、プロフェッショナルな翻訳業者として守るべき職業倫理である。さて今回の論文に戻る。

時代を画するような斬新な論文とは本来、専門外の人間が読んでもその論理性が理解できる物で無ければならないと私は実感している。そもそも旧来の固定観念を破る独創的理論、論文は旧来からの固定観念のゆえに専門家には理解不可能な事が多い。逆に、論理的思考力さえあれば固定観念の無い専門外の人(素人)の方が理解し易い事が多いものである。

もっと解り易くいえば、独創的論文を発表し世に認めさせるためには、論理的思考力と忍耐心を兼ね備えた門外漢に理解出来る様に解り易く説得力のある資料と文章を準備する必要がある。

今回のSTAP (Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency) 論文騒動は議論の中心が、いつしかこの生命現象(刺激による細胞の初期化)の存在の有無よりも、別次元に移ってしまっている点が実に気になる。この論文の個々の問題点については、旧来の識者が指摘する様に不可思議な点は多々ある。しかし、私には将来の科学の進歩、生命観から見る時、それ以上の重要性をこの論文は提示し、示唆していると思う。

実は私共は既にこの論文を入手しSIA関係者にも読むよう勧めている。それだけに、多くの落ち度が小保方氏にある事は認めるとしても、これまでの生物学の常識を打ち破る荒唐無稽な話を捏造したとは、現時点で今一つ信じ難い。この現象の重要性を考えると、先ずはこの現象、そのものの解明、存在の有無、更にはそのメカニズムにもっと議論と努力が傾注されるべきであると思う。

マスメディアは週刊文春を初め面白おかしく痴話話の様に取り上げ批判している。朝日新聞、地元中日新聞を初めとする新聞やテレビメディアも似たり寄ったりである。それで紙面を埋め、販売部数を伸ばし、視聴率を上げるだけでは日本のマスコミも余りに情けない。そういった程度の報道を鵜呑みにする読者、視聴者は自業自得かも知れないが、そういった社会は悲惨である。

今回の騒ぎを大きくしている原因の一つは「多数の人を雇用しているマスメディアに各分野の専門家が余りに少ない事」にあるのは間違いない。この問題に限らず、マスコミ、マスコミ人は「所詮、初期化された未分化の集団に過ぎず、専門知識が不足するがゆえに時々の風潮に飛び付き風評被害を拡大している存在に過ぎない」としたら悲しい話である。今回の問題はやがて時間と科学の進歩がその是非を証明する事になるので、一時的な高が知れた問題であるかもしれない。しかし、戦前の報道姿勢と一変した戦後の報道、日本国や社会の名誉が絡む問題のこれまでの各種誤報の賠償は一体誰が行なうのか、甚だ心許ない話である。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv175328217?ref=zero_nicotop
(140402-SIA評論 佐々木 賢治)



2014.04.03

SIA評論2014年4月2日号を公開します。SIA評論は年間購読者にSIAがインターネット配信している評論誌です。年間購読料は6,480円(税込)です。講読ご希望の方は連絡下さい。


3月24日日経新聞夕刊社会面の広告の一部

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140402-SIA評論公開版:Nature誌小保方論文の行方
2014年4月2日


スタップ細胞を巡るこの2ヶ月の大騒ぎ。いろいろと考えさせる問題を含んでいる。いつものことであるが、当初のマスコミの大騒ぎと一転した批判。

私共SIAは大学、研究機関関係者の海外学術誌に掲載を目指す論文の英訳を既に20年間担当して来ている。このため一般の方々やマスコミ関係者よりも身近な問題として今回の問題を考えている。

私共の翻訳方針として日本語からの翻訳依頼の場合は日本文に忠実に解り易くキレの良い正確な英語に仕上げる様各担当者(原文翻訳者、ネイティブエディター、最終確認者)に指示し心掛けさせている。又、英文校正依頼の場合はネイティブ校正者が理解できる英語しか受付けず、英語として解り易く明快な英語に修正させるに留めさせている。論文投稿規程に従ったフォーマットの変更も有料で対応しているが、善意による物であれ辻褄を合わせるための論旨の変更は禁止させている。裏を返せば悪文は翻訳後も悪文となる。論文とは著者が書くべきものであるあるので当然の対応であり、プロフェッショナルな翻訳業者として守るべき職業倫理である。さて今回の論文に戻る。

時代を画するような斬新な論文とは本来、専門外の人間が読んでもその論理性が理解できる物で無ければならないと私は実感している。そもそも旧来の固定観念を破る独創的理論、論文は旧来からの固定観念のゆえに専門家には理解不可能な事が多い。逆に、論理的思考力さえあれば固定観念の無い専門外の人(素人)の方が理解し易い事が多いものである。

もっと解り易くいえば、独創的論文を発表し世に認めさせるためには、論理的思考力と忍耐心を兼ね備えた門外漢に理解出来る様に解り易く説得力のある資料と文章を準備する必要がある。

今回のSTAP (Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency) 論文騒動は議論の中心が、いつしかこの生命現象(刺激による細胞の初期化)の存在の有無よりも、別次元に移ってしまっている点が実に気になる。この論文の個々の問題点については、旧来の識者が指摘する様に不可思議な点は多々ある。しかし、私には将来の科学の進歩、生命観から見る時、それ以上の重要性をこの論文は提示し、示唆していると思う。

実は私共は既にこの論文を入手しSIA関係者にも読むよう勧めている。それだけに、多くの落ち度が小保方氏にある事は認めるとしても、これまでの生物学の常識を打ち破る荒唐無稽な話を捏造したとは、現時点で今一つ信じ難い。この現象の重要性を考えると、先ずはこの現象、そのものの解明、存在の有無、更にはそのメカニズムにもっと議論と努力が傾注されるべきであると思う。

マスメディアは週刊文春を初め面白おかしく痴話話の様に取り上げ批判している。朝日新聞、地元中日新聞を初めとする新聞やテレビメディアも似たり寄ったりである。それで紙面を埋め、販売部数を伸ばし、視聴率を上げるだけでは日本のマスコミも余りに情けない。そういった程度の報道を鵜呑みにする読者、視聴者は自業自得かも知れないが、そういった社会は悲惨である。

今回の騒ぎを大きくしている原因の一つは「多数の人を雇用しているマスメディアに各分野の専門家が余りに少ない事」にあるのは間違いない。この問題に限らず、マスコミ、マスコミ人は「所詮、初期化された未分化の集団に過ぎず、専門知識が不足するがゆえに時々の風潮に飛び付き風評被害を拡大している存在に過ぎない」としたら悲しい話である。今回の問題はやがて時間と科学の進歩がその是非を証明する事になるので、一時的な高が知れた問題であるかもしれない。しかし、戦前の報道姿勢と一変した戦後の報道、日本国や社会の名誉が絡む問題のこれまでの各種誤報の賠償は一体誰が行なうのか、甚だ心許ない話である。
(140402-SIA評論 佐々木賢治)
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〒450-0002
名古屋市中村区名駅3丁目23-6
第二千福ビル2階
052-566-5526, Fax & Tel 052-566-5528
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2014.02.08

140207-SIA評論:鳴り響く「佐村河内守」協奏曲
2月8日13時-SIA国際フォーラム:ダボス会議のアベノミクス Porter

SIA評論バックナンバー紹介
2013年8月10日号:長崎の鐘、むなしく響く
2010年8月17日号:敗戦記念日に思う雑感、その?「軍国主義高揚映画と平和主義高揚映画」


SIAの佐々木です。2月7日午前中に配信を考えていました本日のメール遅くなりました。既に帰宅された企業関係者、大学関係者の方々は2月10日にご覧になる方も多いと思います。

例年年度末は混むため、年度末を跨ぐ重要案件については2月20日迄に連絡戴きたいとお願いしていたため急な依頼があり遅くなりました。翻訳、通訳、国際業務、語学研修、社員研修の相談は早めに連絡下さい。

以下、本日の公開版SIA評論です。


140207-SIA評論:鳴り響く「佐村河内守」協奏曲
2014年2月7日

2月13,14日のソチオリンピック男子フィギュアスケートに出場する高橋大輔選手の13日のショートプログラムでの使用曲、「ヴァイオリンのためのソナチネ」が、佐村河内氏の作品でなくゴーストライター新垣 隆(にいがき たかし)氏の作曲による物と判明し騒ぎとなっている。

新垣氏が隠れた作曲家として18年間佐村河内氏の依頼に応え作曲していたと2月5日明らかとなり、テンヤワンヤの騒ぎである。騒ぎの割りには新聞の筆が鈍く、テレビのいつもの正義感に満ちた叫びが今一つである。その理由は彼ら自身の呵責の念によるものかも知れないと思うが、私の考え過ぎかも知れない。

2月6日夜のニュースで新垣氏の記者会見を見ていて、新垣氏は実に誠実な人柄であるとの印象を受け感銘した。自ら共犯者と名乗り佐村河内守(さむらごうち まもる)氏への配慮を示したが、佐村河内氏がその配慮に値する人物であるか否かは、代理人を名乗る人物の話だけでは判然としない。その応答を見ると守るに価しない人物という気がするが、それは彼の物とされた曲を評価した人々に任せたい。

各マスメディアは、ウイキペディアも含め、慌ててこれまでの彼等の報道と今回白日の下に晒された事実との辻褄合わせに躍起のようであるのも申し訳ないが面白い。この様に書くと佐村河内氏がある種の愉快犯あると私が錯覚していると思われるかも知れないが、それは違う。

日本の病巣を表す鏡であると思っている。その点については後知恵による多言を労する愚は他人に譲りSIA評論のバックナンバー二点を皆さんの参考に供したい。2010年8月10日号「敗戦記念日に思う雑感、その?「軍国主義高揚映画と平和主義高揚映画」」と2013年8月10日号「長崎の鐘、むなしく響く」である。

私は今回の事件は「広島、長崎、原爆を食い物にする政治家、自称人道主義者、平和主義者の弊害」から生れるべくして生れた事件であると見ている。幸い高橋選手は「交響曲第1番 Hiroshima」を選んではいない。彼なりの感性で「ヴァイオリンのためのソナチネ」を選んだのであろうから自信を持って滑れば良い。こういった騒ぎが、時に競技に対する過度な緊張感を取り払い、往々にして良い結果を齎す物である。

音楽性、芸術評価と美談:もし多くの人が、佐村河内氏を被曝二世、聴力全失を持って同情し評価していたのであれば実に愚かな事である。それは見方によっては芸術を愚弄する傲慢な所作であり、音楽を冒涜する物である。多くの作曲家、音楽関係者、音楽愛好家がその経歴やもっともらしい話で18年間の佐村河内氏の音楽を評価して来たのであれば自らの音楽性に懐疑を向けるべきであり、その能力の無さを天下に示し恥をかかせた人物として彼を恨むのも良いし、又詐欺罪で訴え幾許かの損失を取り戻すのも良い。

しかし、新垣氏を責める人がいるとすると、それはお門違いであるので止めなさいと忠告したい。彼はそれだけの才能を持ちながら、必ずしも恵まれているとは言えない非常勤講師として働く傍ら、下請け作曲家としてささやかな収入を手にし、自らの曲が人々の心を豊かにしている事にささやかな満足を得ていた一庶民、あるいはそうせざるを得なかった埋もれた才能であり、被害者であったと見るべきであると私は思う。

世に声高にボランティア、奉仕を叫ぶ人々が実は強かな詐欺師である事はよくある話である。ただ私にとってもっとも残念な事は、彼の経歴(注1)を見れば懐疑を抱いて当然と思うが、なぜNHKを初めとする日本のマスメディアはこうも易々と騙され、感動的なドラマを仕立て上げるのか? 彼らは自らを社会の公器と称しつつ必要な検証も怠る職業倫理に欠けた、浅薄な人間理解と常識の欠如した集団に過ぎなかった事を今回の事件は示している。その点に私は残念な思いと怒りと恥ずかしさを感じている。(佐々木 賢治筆)

注1:所属プロダクションの紹介によると「4歳で母親からのピアノの英才教育が始まり、10歳でベートーヴェンやバッハを弾きこなして「もう教えることはない」と母から言われ、以後は作曲家を志望。」 中高生時代は作曲法を独学していたものの17歳で聴覚障害を発症。因みに学歴は崇徳高等学校。この学校は音楽学校ではない。(2014年2月7日ウイキペディア情報より佐々木が事件発覚前の記載箇所と思われる部分を抜粋し加筆)

それでは以下を参考に願います。

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130810-SIA-評論:長崎の鐘、むなしく響く
2013年8月10日

昨日、8月9日夜のニュースで、田上富久長崎市長の発言の一部をニュースで聞いた、68年目の長崎原爆の日、長崎市主催「長崎原爆犠牲者慰霊祭平和記念式典」での挨拶である。長崎原爆犠牲者慰霊祭平和記念式典でのこの田上長崎市長の挨拶は「長崎平和宣言」として新聞にも全文が掲載されている。

しかし、空疎に響くばかりである。少なくとも私の琴線に触れるものではない。全文2246字からなるその文章を読み続ける事は、私には砂を噛む様な思いを引き起こす苦痛であり、途中で止めた。その原因の一つには認識の違いが有るせいかも知れない。例えば私は、学生時代日本の核不拡散条約(NPT)調印反対であり、学生大会で調印反対演説を演説を行っている。理想の実現に向けた現実認識の違いに本当の理由がある。

戦後の核廃絶、核兵器禁止運動は社会党、共産党が政治的道具として使いソ連、中国の核軍事力増強には沈黙して来た。広島、長崎への原爆投下とその惨状についても核兵器と戦争の悲惨さを一体化させた扇情的的な道具として利用し、九条擁護の便法として利用されて来た。今回も使われている。若い人に「被爆者の声を聞いた事がありますか」と呼び掛けている。そして自ら「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ウォー、ノーモア・ヒバクシャ」と応えている。被爆者の多くは日本人であり、日本語で発言しているはずであり、英語で話すならヒロシマズ、ナガサキズ、ヲーズ、ヒバクシャズで無ければならない。

戦後一世を風靡した歌、長崎の鐘はその歌詞、メロディーと藤山一郎の感情を抑え淡々と謳う歌唱力、技術に支えられた歌声と共に世に広がった。この一文もその歌を繰り返し聴きながら書いて来た。感情に訴える事に巧みな人の言葉よりも事実は時に雄弁である。時に無知とは罪悪である。以下はウイキペデイア等を引用し、私が一部修正した資料である。参考に一読願えれば幸いである。(130810-SIA評論 佐々木賢治)

長崎の鐘 作詞:サトウハチロー 作曲:古関裕而 歌手 藤山一郎


こよなく晴れた 青空を
悲しと思う せつなさよ
うねりの波の 人の世に
はかなく生きる 野の花よ
なぐさめ はげまし 長崎の
あゝ 長崎の 鐘が鳴る

召されて妻は 天国へ
別れてひとり 旅立ちぬ
かたみに残る ロザリオの
鎖に白き わが涙
なぐさめ はげまし 長崎の
あゝ 長崎の 鐘が鳴る

こころの罪を うちあけて
更けゆく夜の 月すみぬ
貧しき家の 柱にも
気高く白き マリア様
なぐさめ はげまし 長崎の
あゝ 長崎の 鐘が鳴る

核不拡散条約(NPT):核兵器の不拡散に関する条約(Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons)は1968年7月1日に署名開放され、70年3月5日に発効(日本は1970年2月署名、1976年6月批准。)

「長崎の鐘」は、永井隆が執筆した随筆。1949年1月に出版され、紙不足の当時としては空前のベストセラーとなった。同書をモチーフとした歌謡曲もヒット。さらに松竹により映画化され、版を重ねる。随筆作品は1946年8月には書き上げられていたが、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の検閲によりすぐには出版の許可が下りず、GHQ側から日本軍によるマニラ大虐殺の記録集である「マニラの悲劇」との合本とすることを条件に、1949年1月、日比谷出版社から出版された。

歌謡曲:藤山一郎、池真理子の歌謡曲。作詞サトウ・ハチロー、作曲古関裕而。1949年7月1日コロムビアレコードから発売された。藤山は自分の作曲による「新しき朝」を「長崎の鐘」に続けてステージで歌っているが、「長崎の鐘」を聴いて感動した永井が詠み、古関・サトウ・藤山に贈った歌であった。「長崎の鐘」の歌詞には原爆を直接描写した部分は全くない(当時の米軍の検閲をはばかったものと思われる)。藤山は1951年1月3日放送のNHK「第1回NHK紅白歌合戦」で本曲を歌唱し白組トリおよび大トリを務めた。紅白ではその後も3回歌唱された。
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100817-SIA評論:敗戦記念日に思う雑感、その?「軍国主義高揚映画と平和主義高揚映画」
2010年8月17日

今年も、例年の如く姦しい程の、第二次世界大戦特集があった。

この夏NHKが報じたアッツ島玉砕のドキュメンタリーは出色であり、大変勉強になった。自らの施策、失敗による結果を美辞麗句と被害者を英雄として奉ることにより取り繕う事はいつの世にもあり、現在も続いている。アッツ島のドキュメンタリーは非常に示唆に富むものであったが、もしアッツ島の事例を軍国主義の帰結に過ぎないと見ている人があるとすれば、このこと自体、「平和絶対主義高揚思想」(筆者の造語)に踊らされている事になる。

8月15日のNHKの9時からの愛知一中を素材とした番組、「15歳の志願兵」を見たが、平和賛美の思想が強過ぎて深い所での人間理解に欠けたプロパガンダ映像を見ている様で不快感を感じた。どうも、昨今の(私が10年の滞米生活を終えて1986年3月末帰国以来常々感じている事であるが)NHKの歴史大河ドラマも平和主義高揚映画(これもまた、軍国主義高揚映画に対する対極概念としての筆者の造語)となっている。

藤原三代を描いた大河ドラマしかり、琉球王朝を描いた大河ドラマしかり、何れも史実に反する「絶対平和主義ドグマ高揚ドラマ(筆者造語)」となっていた。何れも人間に対する深い洞察は感じられず、幼児向けの勧善懲悪ドラマと同一レベルの作者、ドラマ制作者の意図が露骨に見える。露骨過ぎてレントゲン写真の人体を見せられたが如く不気味さを感じる。困った事に、こういったレントゲン写真は人間の醜悪さは一部垣間見せる事が可能かも知れないが、人の苦悩、市井の民、集団の心の織り成す襞は写しえぬ。

我々の様な市井の民から見ると、それなりの多大な予算と時間を使い、視聴率や書籍の販売を支えに膨大な収入を結果的に目論む人々や組織に立ち向かうには「?真理を求める情熱、?確かなるデータ、?透徹した冷静なる分析力」しかない。しかし、「?確かなるデータ」も「膨大なデータを駆使し、意図的な取捨選択と真理の埋没を図る人々や集団、更には時代の熱狂」に遭遇し、翻弄されるといつしか掻き消される危険性に富んでいる。その中で真実を掘り起こすには「認識の主体たる人間、そのものに対する深い理解、すなわち哲学」が重要となる。この哲学の社会的不足、特に日本の政治、経済、学術関係者、特にリーダーに不足している事が、今の日本の迷走に繋がっているとの見方もアナガチ誤りと言えない。

一個人として社会的な一時的狂騒と誤りに立ち向かうには、「人間の知性に対する深くかつ広い意味での心底の信頼」なくしては、こういった知的戦いは不可能である。多弁を駆使する人の美辞麗句と本音の間の乖離を識別する事は、彼等が巧妙な表現を駆使するだけに難解である。しかし、何れが正しいか判断する事は比較的可能ではある。

時間が経過するに従い色褪せる言辞、発言、文章は真実の含有量が少なく、時間の経過を経ても色褪せない言辞は、どうも真実に近い様である。

この夏の思いをこういった認識に立って、1年前の文書「090821-SIA評論:65回目の敗戦記念日を前に思う、裸の王様 第一回」を再提示する事により今日の所は、溜まっている仕事の合間を縫って披瀝します。ご意見を戴ければ幸いです。(文責 佐々木 賢治)
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2013.11.17

131117-SIA評論:2013年11月17日(公開版)
桜木稲沢市市議会議員中国で拘束の件第二回


桜木琢磨稲沢市市議会議員について中国で拘束の情報が大々的に報道されて3日目となった。

各種マスメディア報道を引用すると中国外務省・洪磊副報道局長が「10月31日、日本人旅行者、桜木琢磨が広州白雲空港で麻薬を持って出国しようとしたため、中国の公安機構に刑事拘留された。現在、広東省の留置場に身柄が置かれている」と発表したとなっている。

その量はその後の報道も含めて確認すると3.3キロである。ナイジェリア人から受け取ったサンプルの靴が入っていたスーツケースに入っていたと報じられている。

上記が事実とするならば、洪磊副報道局長が述べた様に桜木氏は出国しようとしていたのであるから、報道されている日本での日程も含めて考えるとこの荷物は日本へ持込が予定されていた事となる。

もしこれまでの中国外務省の発表、その他報道が事実とすると、中国が早急に現時点での情報を日本政府に公開提示し、日本政府に国内での捜査を任せればその確認をする事が出来るはずである。これだけの量である、必ずその受取人が存在し、事実確認を行う事が可能なはずである。しかし、中国は今の所、その詳細を公表していない。捜査は桜木市議を拘束した広東省広州の白雲空港公安局が担当しているが、同局は「拘束時の詳しい状況については現在捜査中で必要な時が来れば公表する」としている。

もしこの事件に中国国内の人間が関わり、桜木氏を利用し貶めるためであるとすれば、時間の経過と共に国外での受取者は跡形も無く逃亡し国外の政府機関の捜査は困難を極めることになる。

日本政府として早急に「拘束時の状況、及び取り調べにおける桜木氏の発言内容の開示」を求め、又再度桜木氏への面会を求めるべきであると考えている。私の知人は「中国では何が起こっても不思議ではない国である」との忠告をしている。

実際、尖閣諸島での中国漁船拿捕後の中国国内での反応やその際の中国政府によるフジタの日本人社員4人拘束と言った経緯を見れば、今尚、中国が法治の国とは程遠い状況にある事は容易に想像が付く。

私の知る桜木琢磨氏は70歳という年齢には似合わないほど元気で若者の様な情熱と正義感をお持ちの方である。しかし、既に拘束されて18日、当然弁護士その他の接見もない。

そのためにも、日頃の桜木氏の考え方、人柄を知るものとして早急な事実関係の開示と真実を求めるものである。(佐々木 賢治筆)


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