250421-SIA一口評論「米国経済の行方:関西万博」
目次
米国経済の行方
配信時間2025年4月22日12時50分
現地時間昨日4月20日の米国株式は大きく下げ、トランプ大統領が焦りを見せ始めている。
その典型が、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長解任問題である。時の権力者が自分の意のままに国の金融政策を決めるとどうなるか? 解り易く言えば選挙前に選挙上有利な一時的思惑で金利を動かせばどうなるか? 目先優先の金融政策は禍根を残す。
この為、日本を含め西側先進国では各国の中央銀行総裁に独立性を保障し最善の方針決定を委ねている。
トランプ氏が焦るのも無理はない。米国株式市場の下落、債権市場の下落(金利上昇)は、日本より遥かに多くの人々が株式・債券投資を行っており、年金運用も株式債券市場に依存しているので米国
国内の動揺は日本の比ではない。
こういった構造を考えると株式債券市場の下落は日本に比較し桁外れの影響がある。
これが、最近スコット・ベッセント財務長官の影響力が増大している理由である。
米国経済の行方は本日の一口評論ではここ迄とし、以下関西万博について、述べる。
関西万博
は酷評されて来たが、上記の相場観も含めて言えば、前評判の悪さとは逆に事大背景もあり意外な好結果となるのではと見ている。
もっとも、現状の関西万博の運営状況には大いに改善の余地があるので参考に、私の同世代の方の訪問記を本人の了解を得て一部削除し、以下引用します。
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関西万博入場者数
4月13日 14.1万人
14日 6.8万人
15日 6.2万人
16日 7.1万人
17日 8.0万人
18日 9.1万人 ← 別府が入場
19日 10.4万人
20日 7.6万人
人数には、協会関係者1万7千人を含む
別府は、4月18日(金)に、5時間会場に居ました。
日本館に10分、フランス館に15分、中国館に20分、
米国館に40分の待ちで入館できました。「米国館40分」は、会期中の「最短待ち時間」になると思います。
日本館での印象:発酵科学、火星の石、大阪大学・生物工学科が協力?
中国館での印象:24節気 判りやすく説明していました。
米国館での印象:宇宙船の臨場感、月の石(55年ぶりに再見) 素晴らしかったです。
カタール館の待ちが、30~50分でした。西ゲートから入って、日本館に着くのに40分かかりました。アジアの館には、時間の関係で入館できませんでした。防犯展(近くのインテックス大阪で開催)にも足を運んだためです。
入場予約が大変でした
入場予約に、65分かかりました。
なんとか、4月18日西ゲート10時入場で予約できました。
万博ID doraemon123 → nagoyatera321
PW Q1214zen000 三種類必要
EMA (削除)
国番号 81
(削除)
下まで行って、doraemon123 は他者によって使われています。最初に言えよ!
ダフ屋を防ぐためなのか、途中でワンタイムPWの入力が必要でした。制限時間5分では、老人には無理です。
シャトルバスの予約も大変
予約に、60分かかりました。
MAASのPW 四種類必要
高野山参拝、宮島巡りがトップに
万博アイコンは、下の方でした。
ワンタイムPWの制限時間は、15分でした。
吉村知事も石毛事務総長も、予約体験していません。10日後に、両者に一筆します。
相談・苦情受付け用の電話を、50回戦創設すべきです。
専門家が知っていない
新大阪の駅員:エキスポライナーの番線を知らなかった。7番線のホームから3番線のホームに
走ってもどりました。ダッシュは、きつかったです。
ガードマン :日本館の場所を知らなかった。日本館が火事になっても、かけつけれません。
ガードマン :タクシー乗り場を知らなかった
どの行き方がベストか?
1:名鉄バスセンターから会場への定期便はでていない。
2:数日前に「レストラン席つきのツアー」を予約する。
会場内の正規レストランでの昼食は、最高。万博IDがないので、出し物の予約はできない。
下車から西ゲートまで、1500M歩きます。予約の苦しさを考えたら、1500Mは苦になりません。
3:新大阪から、西ゲートへのシャトルバス(30分で着く)
補足:
1:桜島からシャトルバスに乗る時、領収証だけで乗れなかった。
タブレットから予約画面を再現して下さい、と言われた。予約は自宅のPCでしていたので、思わぬ言葉に怒れてきました。マナカで350円払って入場しました。
スタッフは、帰宅後MAASでキャンセルして下さい、と言ったがMAASに入るのが大変なので、キャンセルしていません。二重払いしたのです。
バスは、のろのろ走りました。
2:別府の昼食は、11時にアンパン、12時にバナナ、13時にロールパンでした。ベンチに腰かけて食べました。水筒を持参していて良かったです。
元々、昼食はインテックス大阪(国際展示場)のレストランで食べるつもりでしたが、14時に閉店していました。16時に、カレーライスを大阪駅地下通路で食べました。
3:参加者の食事は、場内レストランでが1割、持参弁当でが4割、キッチンカーでが5割の印象でした。レストランの席は、「レストラン席つきのツアー」によって買い占められた可能性があります。
4:タクシーは、東ゲートにいない。西ゲートにいる。
5:愛知万博にあった茶席は、ない。
6:10時の入場予約だったが、9時25分に入場できた。これは、得しました。
14時25分に東ゲートをでて、防犯展に向かいました。
7:フランス館や米国館で、入場整理しているスタッフは颯爽としていて日本語が流暢でした。中国館のスタッフは、日本語が話せませんでした。
8:苔泥棒を捕まえる「防犯ロボット」は、有りませんでした。
9:弟夫婦(稲沢市祖父江町)は、19日にクラブツーリズムのバスで参加しました。メジャーな館には、入館できなかったそうです。19日は、暑かったです。
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以上ご参考です。
250421-SIA一口評論「米国経済の行方:関西万博」SIA佐々木
250424-SIA一口評論「補足250421-米国経済の行方」 日本の対外交渉力への疑問
配信時間2025年4月24日11時44分
4月21日の一口評論「米国経済の行方」を熟読された方々には、その後の米国内の2日間の動きは鮮明に理解でき、予見できたと思います。
4月20日の暴落は「トランプ氏のパウエル議長解任不安」から生まれた事態であり、この市場の反応を目にしトランプ氏は転換を余儀なくされた。
金融市場に通じているスコット・ベッセント財務長官により米金融市場が持ち直したのはこの4月中で二度目である。
その後、昨日より喧伝されている中国への関税政策の転換は、元々実質的には意味の無い米中意地の張り合い「米の対中関税145%、中の滞米関税120%」を政治経済的効果から見た実用的水準にするだけである。
これは小学生でも解る話である。具体的に小学校算数4年生向けに説明すると、「旧来の輸入価格が2.45倍や2.20倍になっても尚商業的に成り立つ製品は無い」だけの話である。
第三国製品との価格・品質を含めた競争の影響を考慮しても大方1.5倍程度が競争力の限界である。
ただし例外があるので参考に付記して置く。
輸入業者が輸入を独占し輸出国側の価格を消費者から実質隠蔽し膨大な利益を貪っている場合である。実はこれを行っているのが米国のIT企業等である。ブランド力や特許権を活用し、更に独占禁止法に抵触する競争制限行為を巧妙に実施している企業群である。彼等は又大方の場合、トランプ政権と実に近い関係にある。この辺が小学4年生には理解不可能であろうと十斎氏は常々述べている。
気になる日本の対米交渉 昨日4月23日の日本の国会における党首討論は着目に値する。
立憲民主党の野田代表は「日本の朝貢外交」(と諸外国には見える)と表現し、赤沢氏を初めとする日本政府の外交交渉態度を批判している。
古い話であるが1982年の日米自動車交渉について私佐々木が直接知る事例をここで披瀝する。1982年夏(7,8月)の米国の全米を跨ぐ大手法律事務所が日米自動車交渉締結の経緯について全米東部(ニューヨーク)、中西部(シカゴ)、西部(ロスアンジェルス)、南部(テキサス)で講演会を行った。
私はロスアンジェルスの講演会に出席した。この日本からの自動車輸出数量規制は米国国内の独占禁止法の規定から問題があり、それをクリアする必要があった事も含めこの一連の交渉に米国連邦政府代表団の一人として直接関わった女性(講演時点では既に退職し、当該法律事務所勤務)が講演した。
これを聞いていて、私が気になったのは、米車が日本で売れない理由を本当に米国政府交渉団にいたその女性がどれだけ知っているかであった。
講演は大会場で行われ千名前後(少なくとも数百人)聴衆がいたので恥をかかせる様な質問では本音が聞けないと思い、懇親会の場で、その講演者に直接アルコール飲料を片手に質問した。
その質問は、日本の自動車に対する環境規制基準問題であった。環境問題は1962年のRachel Carsonの書Silent Spring(沈黙の春)が一つの契機となり米国が先行した。特にロスアンジェルスは車の排気ガス問題が深刻でロス郊外の高速道路上から見ても黄色いスモッグがロスアンジェルス上空を覆っているのが見える程深刻であった。
簡潔に日本の人口密度、東京等大都市の状況を述べ車の排気ガス基準は厳しくせざるを得ない事を述べ、その基準を満たす車は米国車にはほとんどない事を指摘し、この問題は日米交渉中どう議論されたかと尋ねた。
しかし驚いた事には、日米交渉時米政府側交渉団の一員であったその女性は全くこの問題を知らず、日米交渉中に聞いた事も無いと、逆に質問を受けた。
今回のトランプ氏の一連の日本における米国車輸入障壁に関する数々の発言を見ると当時の事を思い出す。当時日本側関係者は日本の実情と主張を十分に説明していたとは思えないのである。
この点の私が実際に直接得た上記エピソードの指摘は、後に名古屋で通産省関係者の講演の場で聴衆を前に述べているので参考にその状況を付言する。
私は十年の対米生活を終え1986年に帰国し、名古屋地区に戻ったのが1989年であるが、1990年代初頭通産省関係者の車の日米交渉関係の講演があったので聞きに行った。講演者は三人の通産省関係者、参加聴衆は通産省外郭団体や業界関係者と思われる方々であった。
講演はよくある裏話も交えた一種の自慢話で私には得る物が無かったが、1982年の上記事例を思い出し会場で婉曲に述べ、こういった日本側の話が十分に伝わっていないのは日本側にも問題があるのではと指摘した。(会の性質上主催者も含め困惑した雰囲気があった。)
赤沢大臣は東大法学部卒、運輸省出身でコーネル大学経営大学院で学び、テレビを通じて見るとそれなりに英語での意志疎通は出来る様であるが、昨日の党首討論で野田氏が指摘した様にトランプ氏に「MAGA(Make America Great Again):アメリカを再び偉大に」帽子を被せられ喜んでいる様では単なる英語馬鹿に過ぎないと思われる様で少し気になり余談を述べた次第。もっとも赤沢氏としては、トランプ氏の演出・話に興じただけと述べると思うが、野田氏の指摘は赤沢氏の格下発言批判も含め重みがある。以上。佐々木
250424-SIA一口評論「補足250421-米国経済の行方」日本の対外交渉力への疑問